軽井沢 春の便り : Karuizawa Spring Letter :
ツノハシバミ(角榛)
科: カバノキ科 学名: Corylus sieboldiana |
撮影場所 : 軽井沢町追分原 撮影日 : 2009/ 4/19 |
始め見たときは、随分と弱々しい花穂を付けているハンノキだなと思いました。
しかし、ある夕暮れ時、斜陽を受けて風に揺れる光景を見たときに、その美しさに立ち止まりました。
絹の短冊を散らしたように、春の微風にそよぐ姿は、儚げで、自分が別世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚えました。
雌花は、真っ赤なクモのようです。
自家受粉を防ぐために、雄花よりも5日ほど、遅く開花するようです。
ハンノキの花穂にしては、柔らか過ぎると思い、自宅に帰り、樹木図鑑で調べると、ツノハシバミだと分かりました。
カバノキ科でポピュラーなのは白樺です。
白樺をはじめとして、カバノキ科の樹木は、ねずみの尻尾のような花穂をつけます
カバノキ科は風媒花なので、北海道などでは、白樺が花粉症の原因となっています。
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