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八十八夜と魔法の杖

更新日:

今夜は八十八夜です。(2009年5月2日)

軽井沢の天気は快晴で、美しい上弦の月が青空に輝いていました。

 

何から数えて88?

あなたは八十八夜と聞くと何を思い出しますか?

私は「夏も近づく八十八夜~♪ 野にも山にも若葉が茂る~♪」という『茶摘み』という童謡を思い出します。

ところで、何から数えて88なんでしょう?

じつは、立春から数えて88日目の夜を八十八夜と呼びます。立春は2月4日頃なので、ざっくり、その3ヶ月後ぐらい(30+30+28)なので、だいたい5月2日頃になります。正直な所、子供の頃に聞いた時は「夏も近づく」というフレーズから、6月ぐらいかなと思っていましたが、割と早いのに驚きですね。

ちなみに、節分は2月3日ですね。これは立春の前日です。ちなみに「節分は何の日?」と聞くと「豆まきする日」という答えが一番多いと思います。じつは節分は、カレンダーの節目にあたる日なんです。これは何の節目かというと、春夏秋冬、四季の節目に当たります。なので、節分は一年に4回もあるんです。ではなぜ、2月3日の節分だけ大々的なイベントとして残っているのでしょうか?

グレゴリオ暦

日本は明治政府に変わってから、1872年に、永らく使ってきた太陰太陽暦から、太陽暦の一つであるグレゴリオ暦に変更しました。うー、舌を噛んでしまいそうな名前ですね。その改暦により、大晦日が12月31日、正月が1月1日となりました。それまでの暦では、節分の2月3日頃が大晦日で、立春の2月4日頃が正月、つまり一年の始まりだったんです。今でも中国を始めとした東アジアの国では、旧正月と言って、この期間に長期連休があります。

 

どうして88?

立春から88日と言うのは分かりましたが、どうして、88日という中途半端な数なんでしょうか?素数である11の8倍という不思議な数が、もしかして古代占星術に関係しているマジック・ナンバーか?と思いましたが、私の単なる思い過ごしでした。答えはシンプルに、3ヶ月だからです。「えぇー、3ヶ月だったら、30×3=90日でしょ?」と反論が出るかとおもいます。

1日って何?と聞かれたら、多くの人は「太陽が登って、また昇ってくるまでの時間」と答えると思います。それと同じように1ヶ月というのは、シンプルに言うと「月が満ちて、また満ちるまでの時間」なんです。その月の満ち欠けする時間が約29日なんです。そうすると、29×3=87日となりますね。それに1日を足して、88日目の夜となります。

なぜ1日足すかというと、正月である立春と同じ月の満ち欠けの状態になるには、周期に1日足さないといけないからです。1年を例にしてたとえると、1年は365日(閏年は除く)ですが、それは今年の1月1日~12月31日の日数です。今年の1月1日~来年の1月1日の日数は1日足して、366日となりますよね。

暦は人が生きていく上で非常に重要でした。それは、農耕、放牧、狩猟など食物を得る方法によらず、季節の循環を予知し、計画しなければいけなかったからです。昔は、TVやインターネットはもちろん、紙メディアの流通も乏しかったので、人々は月の満ち欠けや、星座の巡り、太陽の高度などを自分自身の目で見て、暦を肌で感じ、生きる知恵としてきました。

 

別れ霜

日本では、「八十八夜の別れ霜」と言って八十八夜を過ぎると霜は降らなくなるので、種まきを始める時期と言われています。種から出ではじめた芽が霜でやられると死んでしまうので大打撃です。しかし、軽井沢では八十八夜を過ぎても、油断大敵です。GWを過ぎても、霜が降りることがあります。軽井沢での種まきの時期は、5月下旬の小満の頃を過ぎて、ホトトギスの鳴き声が聞こえてきたら、ようやく準備OKという所ですね。

ちなみに、ホトトギスは渡り鳥で、時告鳥(ときつげどり)とも呼ばれてきました。軽井沢では、種まきしていいよと告げる鳥と言ったところでしょうか。

 

八十八夜の花

さて、冒頭の八十八夜の童謡に戻りたいと思います。

「野にも山にも若葉が茂る~♪」という事で、今日の軽井沢サイクリングで、ニワトコの花を見つけました。ニワトコは、地味な花ですが、近づいてよく見ると、面白い形の花ですし、芳しい微香も放っています。もし、見つけたら、鼻先まで近づけて、じっくり観察して見てください。

ちなみに、イギリスやアイルランドでは、ニワトコの花を使って、ニワトコサイダーを作るのが風物詩になっています。季節の巡りに合わせて自然をみを頂く、まさに、受け継がれてきた知恵ですね。

来年は、私もニワトコサイダー作りに挑戦してみたいと、ひそかな野望をもっています。瓶の蓋を閉めっぱなしで炭酸の気を抜かないでほったらかしにしていると爆発してしまうそうなので、「気を抜く事に」に「気を抜かず」作ってみたいと思います。


3袋 x エルダーフラワー(ニワトコ)炭酸ワイン用イースト 5-25L用。
自家製ワイン、ミード、サイダー(シードル)ジンジャービールにも最適。(Amason)

 

魔法の杖

話は脱線してしまいますが、ハリー・ポッターの物語で使っている魔法の杖はニワトコで作ったものだそうです。ケルト民族の伝承では、精霊が住む気、治癒の木として崇められ、切り倒さずに、薬として大切に使われてきたそうです。西洋の医食同源ですね。日本でも骨折や打ち身などの傷ついた体を治す接骨木と言う名前で薬として用いられてきました。そのようなニワトコの力が、魔法の杖に使われた理由なんでしょうね。


ハリー・ポッター 魔法の杖 ( Amason )

 

八十八夜の新茶

最後は、八十八夜のお茶の話で締めたいと思います。

「あれに見えるは茶摘みじゃないか♪ 茜襷に菅の笠♪」

茜色の襷(たすき)を掛けて、菅笠(菅という植物で作った頭にかぶるタイプの笠。お遍路さんがかぶっている物)をかぶった茶摘み乙女が茶畑で一生懸命、茶の葉を摘んでいる情景が目に浮かびますね。ちなみに、この民謡はお茶の名産地、京都の宇治茶のお茶摘みの風景をうたった歌です。


菅笠

 

八十八夜の頃が、新茶の季節です。お茶の木は常緑樹で、原産地は熱帯~亜熱帯の気候で、日本よりも温かい地域です。なので寒さの厳しい冬の季節には、お茶の木も寒さを忍んで成長が遅くなります。そして、春になると、他の植物と同じように、新芽を伸ばします。

お茶は通年で摘まれますが、この八十八夜の頃に摘んだ新茶が、最も香り高く、うまみが多く、体にも良いと言われています。八十八夜の頃は、野山では山菜の季節です。山菜も同じように新芽を食べますし、経験的に人間も動物も、この新芽が一番おいしい事を知っています。お茶も同じですよね。

 


【平成29年新茶】 八十八夜 宇治煎茶 進物セット ( Amason ) 
【 粗供養 】 【 仏事 】 【 お歳暮 】にも どうぞ

 

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