人生をめちゃ楽しむ情報を発信します! Enjoy Life!

楽生ブログ Blog For Enjoying Life

史跡探訪 Historical place 神社 Shrine 軽井沢 Karuizawa

秋葉神社のご利益は?

更新日:

軽井沢の史跡探訪シリーズ: No.1

 

秋葉神社

5月上旬、軽井沢の古宿地区にある秋葉神社を訪れてきました。民家に挟まれるようにして小さなお社が建っていました。

お社

 

境内にあった石碑には、”阿夫梨大神”、”中筒男命”と刻まれていました。うーん、何て読むんだろう? そして、この二人は何者なの? というと神様だから失礼ですね。えーと、どんな神様なんでしょうか?こんな大きな岩をここまで運んで、さらに手間暇かけて名前を刻むくらいなので、それなりのご利益というか、権威を持っている神様だと思います。

「阿夫梨大神」と刻まれていました

 

薄いですが「中筒男命」と二重枠で書かれていますね。

 

正直言って、この神様の石碑を見るまで、”阿夫梨大神”と”中筒男命”について全く知りませんでした。家に帰ってから本棚に眠っていた日本の神様の本を引っぱり出して調べました。

阿夫梨大神って?

まず、”阿夫梨大神”の読み方ですが「あふり おおがみ」と読むそうです。修験道にゆかりのある神との事ですが、ご利益はズバリ「雨ごい」です。あぶり(雨降り)の発音が、徐々にあふりに訛り、阿夫梨という当て字になったそうです。阿夫梨で最も大きい神社が神奈川県伊勢原市にある大山阿夫利神社で、「雨ごい」の聖地で、2,000年以上昔から崇められてきたそうです。この次に説明する「中筒男命」には「命」がついていますが、阿夫利の方には、「大神(おおがみ)」がついています。これは神(かみ)という言葉が、縄文の頃から続く、北方東方系の呼び名だからだと思います。今日でも神を意味する「カムイ」というアイヌ語や、イタコを「カミサマ」と東北地方で呼ぶ言葉に、その名残が見られます。「日大山阿夫利神社」が2,000年以上前からあるという伝説の信憑性を裏付けているかと思います。

中筒男命って?

さて次の ”中筒男命” は「なかつつ の おみ」と読むそうです。最初、漢字を見た時は有名な「ヤマトタケルのミコト(倭建命)」と同じように「ナカヅツオのミコト」かと思いましたが、違いましたね。神様の名前は難しいですね。その神様が発祥した年代とか地方とかによって読み方が違うんでしょうかね。

ここからは私の自説ですが、「おみ」は「とこ の こと」を略した呼び名だと思います。男は「お」と読みますね。例えばネジは、オネジとメネジと言いますよね。そして命は「みこと」と読みますね。古の時代に国を治めたりする身分の高い人を呼ぶ時の尊称です。「みこ」と言うのは、ご存知、神社などにいる巫女の事ですが、皇子(天皇の子供の事)も同じく「みこ」と呼ばれます。「と」と言うのは「人」で成人の事ですね。おと「男人」は、おっと(夫)、おっとう(おっ父)と現代の言葉にもつながっていますよね。つまり「みこと」というのは成長して国を治める立場になった人や治めている長を助ける人の呼び名と言う事ですね。時代が変われば、文字のブームも変わるように、「みこと」→「命」→「尊」と用いる文字が変わっていきました。

さて、”中筒男命”の御利益は「舟や漁の安全」です。イザナギのミコトが、禊祓いをしたときに生まれた神で、海神として知られている住吉三神(すみのえさんじん)の一人というか一柱です。昔、ツツ一族に、ソコツツ(底筒)、ナカツツ(中筒)、ウワツツ(上筒)という三兄弟がいて、優れた航海術や漁法をもって国の繁栄に貢献したのでしょう。ちなみに、住吉三神は、今の大坂あたりが発祥で、瀬戸内海から九州からで広く信奉されています。

ちなみに、この「ツツ」という言葉は「日本全国津々浦々」の「津々」にその名残が見られますね。つ「津」というのは港を意味しています。三重県の県庁所在地は「津」で伊勢湾の良港として栄えてきた港町です。また滋賀県の県庁所在地は「大津」で琵琶湖第一の港町として栄えていますね。

素人考えだと、軽井沢は海から遠く、航海や漁業には殆ど縁がないようにも思いますが。。。。昔は、川魚が重要な蛋白源だったので川漁での豊漁を祈ったのでしょうか。ここは今後、もう少し詳しく調べたいと思います。

秋葉神社って?

さて、初めに戻って、そもそも「秋葉神社」とは何を祀っている神社なのでしょうか?

ズバリ、秋葉神社の御利益は「防火」です。江戸時代に大流行した火防(ひぶせ)の神様である「秋葉権現」を祀っています。秋葉権現の本名は、秋葉山三尺坊大権現といい、信州戸隠出身の修験者だったそうです。幼くして出家し、その後、越後で修行開眼し、遠州(静岡)の秋葉山に鎮座しました。三尺坊は、天狗のような顔、空飛ぶ白狐に乗り、火炎を背負い、大蛇を身にまとった姿で描かれています。これは将に異形の姿で、修験道の開祖「役行者」のようです。

「雨ごい」の阿夫利大神、「航海」の中筒男命、そして「防火」の秋葉権現を繋いでいるキーワードは「」ですね。ここで祀られている神様はすべて、「水の神」でした。日本八百万の神と申しますが、適当に神様を集めているわけではないんですね。昔の方々の知恵と信仰心に改めて尊敬の念を頂きました。

さて、平成の現代では、しっくりこないかも知れませんが、江戸時代までは、神社とお寺は一体でした。いわゆる、「神仏習合」です。この宗教観は仏教が日本に広がった平安時代から江戸時代まで続いています。明治政府が、修験道の勢力を削ぎ、天皇や公家を思い通りに動かすために、廃仏毀釈を行い、神社とお寺を厳密に分離しました。しかし、秋葉神社は、開祖が修験者の三尺坊なので、神仏習合の名残が色濃く残っています。

信州には、戸隠山と共に、飯縄山という修験道の聖地があります。飯縄山には、天狗として有名な飯綱権現が祀られていて、行者は管狐を持って予言すると畏怖されていました。なので、修験道と秋葉神社とは深いつながりがあるんですね。ちなみに軽井沢の母なる山、浅間山にもかつては修験道の修行場がありました。今もその名残があり、石尊山登山の途中に血の滝がありますが、そこに修行していた窟(人間が岩壁に掘った穴)があり、今は、不動明王像などが安置されています。石尊山登山をする際には、ちょっと立ち寄って、昔、そこで修行していた人達の行動やその思いに想像を膨らませてみるのも楽しいですね。

秋葉神社は、古宿の集落の中にひっそりとあります。近隣の住民の方の迷惑にならないようお気を付けてご参拝下さい。

 

日本の神様や神話について、興味ある方や、もっと知りたい方は、

書籍をおすすめしておきますので、参考にして下さいね。

私もこれで勉強させてもらっています。


日本の神様読み解き事典

 

 

-史跡探訪 Historical place, 神社 Shrine, 軽井沢 Karuizawa

Copyright© 楽生ブログ Blog For Enjoying Life , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.