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諏訪神社(発地)とヤマナシ

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軽井沢の史跡探訪シリーズ : No.3

ゴールデンウィーク中の春うらら~!5月2日。

のんびりと新緑を楽しみながらペダルをこいで、南軽井沢の発地(ほっち)にある諏訪神社にやってきました。

ヤマナシの花

神社に入る小道では、ヤマナシの花が咲き始めていました。白花と青葉のコントラストが美しく、とても清々しい気持ちにさせてもらいました。花の写真を見てみるとお気づきになるかもしれませんが、サクラにとても似ていますね。種類としても同じバラ科の樹木で、軽井沢では、不思議と神社や祠の近くで見かけますね。日本の梨の原種で、秋になると小さな梨の実を付けますが、残念ながら渋くて美味しくありません。

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人間には渋くておいしくないヤマナシですが、宮沢賢治の「やまなし」では、カニの親子が、ヤマナシが熟すのを楽しみに待つ情景が描かれています。

「どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟している、いい匂いだろう」

「おいしそうだね、お父さん」

/「 新編 風の又三郎  」から抜粋

 

諏訪大明神

入口の小道を入っていくと、鳥居がありました。「正一位 諏訪大明神」と書かれた表札が掲げられていました。ちなみに、鳥居などの門の高い位置に掲げられている表札の事を「扁額(へんがく)」と言うそうです。また、神社に掲げられている扁額を「神額」と呼ぶそうです。Hocchisuwajinja1

鳥居は、木で作られていて茶色でした。鳥居は赤いのが多いですが、おそらくここの鳥居も最初は赤く塗ったのが年月と共に褪色して、このような茶色になってしまったのでしょう。鳥居から社殿までは両サイドに、モミとヒノキが並んでいました。おそらく、この境内にあった樹木を使ってこの鳥居が作られたのでしょう。

境内には、モミの巨木が生えていて、御幣が巻かれていました。もともとは、この巨木が依り代(よりしろ)だったのでしょう。ちなみに、依り代(よりしろ)とは神が宿る場所という意味です。軽井沢では、多くの神社での依代が巨木であることが多いです。

 

摂社として、社殿向かって右側に、琴の平宮(下の写真)。左側に、稲荷神社が勧請されていました。神社といって、写真のように石で作られた小さいな祠と鳥居です。写真ではちょっと見にくいですが、神額には「琴の平宮」という金文字が書かれていました。

稲荷神社は、有名な商売繁盛の神様ですが、琴の平宮とは何者か?日本の神様読み解き事典 という本で調べてみました。

先ずは、”琴の平”って何のこと?と調べてみましたが、よく分かりませんでした。調べているうちに、”琴の平”は、琴平(コトヒラ)とも書けると気付き、”コトヒラ”で調べてみました。さて、コトヒラは、金刀比羅とも書くと書いていました。あれっ!と、この漢字を見て、ピンと来ました。金刀比羅宮は、金比羅(コンピラ)とも言うと書いています。つまり、琴の平宮は、金比羅さんの別名と言うことが分かりました。やっほー、すっきりした。

日本の神様読み解き事典 によると、金刀比羅宮(琴の平宮)は、海難・雨乞いの神で、祭神は大国主の命(大物主の神)だそうです。この神様は出雲系でいなばのしろうさぎを助けたお話で有名な方ですね。

この琴の平宮の本源は、香川県琴平町にある金刀比羅宮で、大物主の命が、琴平山で四国の経営に当たったのがその起源と言われています。さてさて、琴の平宮の記事で、紙面をだいぶ稼いでしまいましたが、本題の諏訪神社の話に戻したいと思います。

諏訪神社の祭神は、タケミナカタカミ(建御名方神)です。じつは金刀比羅宮の祭神である大物主の神息子です。つまり、諏訪神社と金刀比羅宮は、同族の神社ということになりますね。だから、諏訪神社に、琴の平宮があったんですね。なるほど、なるほど、やたらめったらと、あれもこれもと、ご利益を期待して、神様を祭っているわけではないんですね。

ここの諏訪神社は、琴の平宮の写真を見るとわかるように、山の傾斜と平地のちょうどキワに建てられています。そして、神社正面には小川が流れていました。ちょうど、山の恵みと水の恵みのクロスポイントのような場所です。古くからある神社はこのような場所によく建てられ、周りの森林は「鎮守の森」として守られてきました。そのため、鎮守の森には、太古からその地域で生息し、進化してきた植物が多く生えています。ちょっと小難しく、植物学的にいうところの「潜在自然植生」ですね。これは鎮守の森  三本の植樹から森は生まれる 奇跡の宮脇方式 などの著者として知られる宮脇昭さんが提唱されています。読んでみると、とても「なるほど!」と思う事が書かれていて、為になります。

さて、今度、あなたが、どこかの神社に行った時に、お社の裏に行ってみてください。かなりの確率で、水が湧いている場所を発見すると思いますよ。水量は決して多くないですが、チョロチョロと湧いていると思います。つまり、昔の人たちは、神社や境内は、今でいうところの避難場所として利用してきたんですね。大きな災害があった時、人々は水を確保できる場所に集まり命をつないできました。私たちの祖先は、自然と共に生きる生活から、このような地の利がある場所を選び神社や祠を祭り、私たち子孫に残してきたことを思うと、とても心を打たれます。それと同時に、今を生きる私たちは、生き残る知恵として、はるか遠い私たちの子孫に何を残せるだろうと考えてしまいます。

今回、諏訪神社を訪れて改めて感じたのは、「仕事、移動、コミュニケーションなど、多くの事が目まぐるしいスピードで動いていく現代において、自分自身が先祖から何を受け継ぎ、そして、後世に何を引き継いでいかなければいけないのかを、じっくりと考えなくてはいけないな」と思いました。

人類が永い間培ってきた習慣、文化、信仰を活かして楽しく生きていきたいですね。

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